エストニアのプライベート医療保険会社ERGOに相談に行ってきました

無事にエストニアに長期滞在できる許可がおりたので、現在こちらでの医療費をカバーする健康保険の検討をしています。

日本は国民皆保険制度をとっているため、基本的に全住民が公的医療保険に加入することが義務付けられていおり、外国人でも住民登録をしている人は加入をすることになります。エストニアにも公的医療保険制度があり、医療費はほぼすべてカバーされますが(こちらをご覧ください)、住民の加入は義務ではありません(EU圏外の人がビザを取得する場合、公的保険制度への加入が義務となっているケースもあるようですので個別の状況に応じて確認が必要です)。

このエストニアの公的医療保険、加入資格は「ほぼ」すべての住民にあります。しかし、エストニアを含む海外では、あえてプライベート医療保険を選ぶ人、公的医療保険でカバーされていてもプライベート医療保険にも入っている人も少なくありません。これは日本と異なって、公的医療保険だと受けられる医療サービス、手順が限定されるからというのが主な理由です。例えば、歯科がカバーされない、施設の古い公立病院しか行けない、予約がなかなか取れない、専門医へ直接アクセスできない(GPと呼ばれるかかりつけ医の診察がまず必要です)等・・・外来での薬代金や、リハビリテーションがカバーされない国もあるようです。

日本の公的医療保険は3割負担はネック(ヨーロッパはほぼ全額保険で支払われる国が多くあります)ですが、高額医療費返還制度もありますし、上記のようなデメリットはほぼない点は素晴らしい制度ですね。もっとも、薬の出しすぎや、入院期間長すぎ、リハビリしすぎ、専門医に行きすぎのように、国民が医療サービスを使いすぎる傾向にあり、制度として破綻しかけているので、いつまでもつかわかりませんが。日本でもGP制度の導入はもう始まっているので、いずれヨーロッパのようにかかりつけ医を通して専門医にかかるシステムになっていくと思われます。

さて、私の場合、公的医療保険に入ることも可能ではあったのですが、現在の私の年齢と健康状態を考えると、(プランにもよりますが)プライベート医療保険に加入する方が保険料が安いであろうことがわかったため、そちらを検討することにしました。

※ちなみに学生としてエストニアで短期滞在許可を取る方の場合、公的医療保険への加入が基本的にできません。また、プライベート医療保険への加入が滞在許可の申請要件となっています。

プライベートの医療保険に入るのは初めてなので、わからないことだらけでしたが、まずはタリンでよく見かける保険会社「ERGO」に行ってみました。

ERGOの保険サービス概要

ERGOはバルト三国をはじめヨーロッパに広く展開している保険会社です。タリンではショッピングモール等でよくカウンターを見かけます。エストニアでプライベート医療保険が必要となったら、まず思いつく会社だと思います。

外国人向けのERGOの医療保険は3つ。こちらのページで詳細はご確認ください。一番安いプランは私の年齢(30代前半)だと379€なので、一か月あたり30€ほどで非常に安いですね。日本の健康保険料はこの十倍くらい払ってた気がします。一番高いプラン(年額1512€)ですと歯科の保証がありますし、一番安いプラン以外では妊婦健診、予防接種や健康診断もカバーされて、なんだかいい感じ・・・・なのですが、最終的に私は他の保険会社を検討することにしました。

カウンターの人の説明が的を得ていなくてサービスに不安を覚えたというのもあるのですが、他にもこんな理由があります。

ERGOで医療保険を購入しないであろう理由

1)キャッシュレスサービスがない

日本の海外旅行保険等だと、わりとよくあるキャッシュレスサービスがありません。ということは、一度全額自分で負担した後に、書類を揃えて保険会社に保険料支払いの依頼をしないといけないということです。めんどくさい+事故などで多額の医療費が必要な事態になった場合に、保険料支払いまで立て替えができるのか不安。

2)支払い上限額が低すぎる

医療費の支払い上限が、一番高いプランでも外来+入院あわせて10250€、一番安いプランにいたっては入院費が5000€までしかされません。5000€って60万円くらいですよ。クレジットカードの無料付帯海外旅行保険と大して変わらない額です。大きな病気や怪我の場合、本当にこれでカバーできるんでしょうか??

エストニアの医療費は比較的安いのですが、それでも盲腸の手術と入院で最低5000€はするそうです。この保証額では事故や大きな病気への備えとしては不安が残ります。

3)保障エリアがエストニアだけ

ヨーロッパ全域や全世界をカバーする保険を扱う会社もあるのですが、ERGOはエストニアしかカバーしていません。私も夫もほぼオンラインで働いているので、冬だけ暖かい国に移動するプランもあり、その度に海外旅行保険を個別にかけるのも、手間な上にコストがかかります。

日本でいう京都に遊びに行く感覚で、他のEU圏の国へも週末に行ったりするかもしれないことを考えると、せめてヨーロッパはカバーしていてほしいものです。

4)既往症については緊急時のみ

これは私たちには直接関係ないのですが、高血圧や糖尿病、喘息等があり定期的に医師の診察が必要な人の場合、ERGOでは喘息発作のような緊急時以外の診察料、薬代はカバーされません。

 

このようにERGOちょっとな・・・と思ったのにはいろいろな理由があるのですが、私が何より気になったのは支払い上限額が低すぎることですね。普段まったく病院に行かない私たちにとって、一番備えたいのは大きな病気と事故なので、その際の保証が十分でなさそうな保険では安心できません。

また一番安いプランだと、専門医へのアクセスがGP(かかりつけ医)の紹介なしにはできないので、公的保険と同じ手順が必要になります。

そんなわけで、引き続きイギリスの保険会社Morgan Price、スイスの保険会社Swiss care、フランスの保険会社Aprilの保険も検討することにしました。現在各社に問い合わせ中ですが、同じ額の支払いでより手厚いサービスが受けられそうです。

プライベード健康保険の検討はまだまだ続きます・・・・。

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