エストニアに日本から引っ越し荷物を送る

エストニアのタリンに引っ越してきて約3カ月ほど経った頃、こちらで住所が決まってすぐに家族に送ってもらった船便の荷物がエストニアに到着しました。

冬物や靴類はかさばるのでスーツケースには入れてこなかったため、出発前に段ボールにまとめておいて後から船便で送ってもらったんです。

以前他の国でも同じようにしてもらったのですが、今回は税関で引っかかってしまい、全然スムーズにいきませんでした。

どうやらEU圏の国に日本から荷物を送る時は、いろいろ気をつけなければいけないようです・・・。

エストニアで日本からの船便が税関で引っかかってしまった経緯

8月の前半、そろそろ3カ月経つし、送ってもらった荷物届くかなーと思っていたところ、家に封筒が届きました。

エストニア語で何か書いてあります・・・荷物が届いたらしいことはわかったのですが「ロシア語と英語版は下記URLからアクセスできます」とあったので、まずは英語版を確認(こちらです)。”Customs Declaration”、 要は税関申告をしなくてはいけないという通知でした。

1か月以内に税関申告をして、荷物を受け取らないと、せっかく届いた荷物がまた3カ月かけて日本に送り戻されてしまうことがわかったのです。

 

海外から荷物を送る場合、日本は1万円までは課税されませんし、他の国も例えばオーストラリアだと10万円くらいまでは非課税です。

しかし、エストニアを含めEU加盟国ではこの非課税の上限額が、EU圏外の国から荷物を送る場合けっこう低い国が多いらしいんです。

エストニアの税関のサイトによると、22€以上(ギフト含む)は申告が必要って書いてあります・・・。なんて低い金額設定!!

エストニアで荷物を受けった際の税関申告の手段

税関申告の手段ですが、3つあります。

①エストニア郵便局Omniva(オムニバ)に代理申告を頼む。

6.5€~の手数料がかかりますが、郵便局が代行して全ての手続きをやってくれます(料金リストはこちら)。

②自分で税関に出向いて申告する。

自分で最寄り税関オフィスに出向いて、手続き&支払いをします。

③e-taxサービスを使う。

電子政府が売りのエストニアでは納税はオンラインで全て行えます(IDカードが必要です)。ただしページはエストニア語のみですし、非常に見づらいです。ブラウザの自動翻訳(エストニア語→英語)を使えばなんとか読めなくもないですが・・・。書類をオンラインで提出する必要がありますが、スキャナーがない場合は高画質の写メでもOKです。

と、以上三つの選択肢の中から、せっかく電子大国エストニアにいるんだし、まずは③のe-taxでやってみることにしました。

 

しかし、書類を用意していたところ、家族が送付物について郵便局で記載した時に「品名:洋服」「価格:10万円」と書いてしまっていたことが判明・・・。実際は自分で数年着ていた服がほとんどなので「品名:個人使用古着」「価格:0円」くらいが妥当なのですが、私がしっかり家族に説明をしていなかったのが悪かったですね。

これ、普通に申告したら新品の洋服10万円個人輸入したことになるんじゃ・・・そうすると、関税+消費税(VAT)といくら税金とられるか怖いです。ただの引っ越し荷物なのに・・・。

なお、エストニアに送られた荷物にかかる税金は消費税(VAT)20%、関税が0~17%です。今回の荷物を書いた額のまま10万円とされてしまうと、税金がかなりの額になってしまいます。

とりあえず、どうすればいいのか税関にお問い合わせしてみたところ、「最寄りの税関に直接行って申告してみて、その際に事情を説明しなさい。」とのこと。

残念ながら今回の行政手続きはオンラインでは完結せず。しかたないので税関を訪ねてみることにしました。

エストニアの税関に直接行って税関申告をする

タリンの税関オフィスはタリン空港のすぐ近くのウレミステシティにあります。うちからバスで15分くらいなので、IDカードと郵送されてきた荷物番号が記載されている書類、家族に送ってもらった日本の郵便局発行の伝票を持ってさっそく行ってみました。

ここでも、他のタリンの役所と同じで、番号札をもらって順番を待ちます。

待つこと15分ほど、順番が来て個室に通され・・・なんと、担当官の人英語が全く話せない。タリンではめずらしい事態です。税関って外国人たくさん来そうですけどね。

うちの夫(一緒に来てました)は見た目だとエストニア人に見えなくもないので、彼に向かってすごいスピードでエストニア語で何か説明しているのですが、当然私たち2人ともまったくわからず。しかもなんだか怒っている風・・?

最終的に他の英語が話せる人が呼ばれ、判明したのはそもそも申告に必要な書類が足りないということ。それを揃えてから戻ってくるように言われました。怒ってる風だったのは元からそういう感じの話し方の人だったのが半分(エストニアではよくあります)、説明が全く通じない苛立ち半分だったみたいですね。

実は税関申告に必要な書類は3つなのですが、このうち③が用意できていなかったんです。ちゃんと郵便局から来た通知書類に書かれていたんですが見逃していました。

①身分証明書

②中身の価格が表記されている書類(注文書等。今回は日本の郵便局で発行された領収書の写メ)

③エストニア郵便「Omniva」に用意してもらう税関申告用書類

せっかくウレミステまで来たのに書類のために出直しか・・・電子政府で横の情報共有すすめてるっていってるのに、書類集めの旅をすることになるとは、エストニアの役所も結局こんな感じなのか~と若干がっかりしました。

エストニア郵便「Omniva」は民間企業(民営化されたそうです)なので、税関(行政)とはあんまりリンクできていないんですかね。それか、Omnivaができるだけ申告代行手数料とれるように、個人申告手続のプロセスを複雑なまま放置してるのか・・・。

 

と、いろいろ思いながらも、税関のすぐ近くのウレミステショッピングモールのカフェで一休みしつつ、Omnivaに書類送ってほしいというメールをしたところ、なんと5分後に即書類の写メが送られてきました!!早い!

こんなにレスポンス早いと思っていなかったのでびっくり。そして時計を見たら税関が閉まるまでまだ40分ほどあることがわかり、急いでショッピングモールから税関まで戻って無事申告を一日で終わらせることができました。

恐れていた税金の額ですが、引っ越しの品ということを主張し、IDカードの発行日やパスポートの入国スタンプでそのことも証明できたので、いくつかの書類にサインをした後無事に非課税となりました。良かった~。

いろいろと条件付きではあるのですが、引っ越しの荷物は基本的に金額に関わらず非課税になるようです(こちらを参照)。

タリンで最寄り郵便局に日本から届いた荷物を取りに行く

これで無事荷物を受け取れることになったのですが、日本と違って海外では自宅まで持ってきてくれることはそんなにありません。自分で郵便局まで取りに行く必要があります。

荷物は税関でOKが出た後、中央郵便局から自宅最寄りの郵便局に転送されます。税関申告を済ませて数日後には「~まで取りに来てください」という荷物保管先の郵便局名が明記されたお手紙がポストに入っていたので、さっそく最寄り、とはいっても徒歩20分の郵便局に税関でもらった書類とIDカードを持って行き、夫と二人で5㎏程の段ボール二つを持って歩いて帰ってきました。

なお、Amazon.uk等で買って国際配送してもらった品物はなぜか家まで届けられるので、自宅まで配送してもらうプランも追加料金であるにはあるみたいです。

 

こうして無事に荷物が受け取れるまで、長い長い道のりでしたが、何とか無事に冬物が受け取れてよかったです。

うちの親がそうだったのですが、高い金額を書いた方が何かあった時に保険で戻ってくる額が多くていいんじゃないかと、日本で荷物を送る家族が郵便局で高い値段を言ってしまい、結果的に受け取った人が高い税金を払うことになったという話がヨーロッパに駐在している人や留学生の間でよくあるそうです。

このように課税免除額の上限がとても低いEU圏内への日本からの荷物送付は、関税関係で苦労する人がとても多いようなので、記載する金額や送るタイミング等気をつけないとですね。

以上、ヨーロッパに長く住んでいる人には常識?かもしれないですが、日本からEU圏内への荷物送付についてでした。誕生日プレゼント等を送る際も要注意です!

 

 

 

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