エストニア「ラヘマー国立公園」中世領主の館で中世の暮らしを体験!

先月、夫の両親がタリンに遊びに来た際、レンタカーでタリン郊外のラヘマー国立公園一日観光をしました。

寒かったり、時間配分を間違えたりで、ラヘマー国立公園の自然はあまり満喫できなかったのですが、公園内にある3つの中世領主の館、パルムセ荘園、サガディ荘園、ヴィフラ荘園はすべて見学してきました。

世界史の授業で聞いたことあるような、ないような「荘園」ですが、なかなか見ごたえがあったので、タリンに長めに滞在する人は是非訪問してみて下さい。宿泊もできますよ!

中世領主の館 マナーハウスとは

マナーハウス(英語だとmanor house、エストニア語だと mõis)は、中世ヨーロッパの荘園の領主である貴族が住んでいた邸宅のことです。

美しい庭園や建物、調度品・家具などを生かして、現在はホテルやレストランになっていることが多く、特にイギリスのものが有名ですが、エストニア各地にもドイツ貴族が統治していた時代の館が点在しています。

タリンから車で1時間ほどの郊外にあるのは、パルムセ荘園、サガディ荘園、ヴィフラ荘園の3つ。いずれもラヘマー国立公園内にあります。

それぞれ館内や敷地の散策ができる他、バター作りやワインテイスティング等の体験、レストランでの食事、ホテル宿泊等で中世ヨーロッパの貴族の館の雰囲気を楽しめます。ここで結婚式をあげるのも人気みたいです。

これはサガディ公園での結婚式。素敵ですね~。

荘園については、高校の授業で聞いたことある気がするけどなんだっけ・・・というくらいの記憶しかなかったので見学をしながら調べてみたところ、「荘園=中世において貴族が私的に所有していた土地」だということがわかりました。

この私有地は国家のような公的な存在の支配を直接受けず、裁判や徴税などの権利も領主が保有していたそうです。このマナーハウスに住んでた人は実質このエリアの王様的な感じだったということですね。

そして、農奴と呼ばれる荘園で働く労働者は、個人財産の保有のようなある程度の権利は保障されていたものの、他の土地へ移動することはできませんでした。また彼らは荘園で領主のために労働、また農産物あるいは現金を収める義務があったそうです。中世だけに人権という概念が全くないですね・・・。

中世この場所で、エストニア人はドイツ貴族の領主の元で農奴となっていたわけですから、エストニアが独立した現在ではマナーハウスの存在は微妙なところではあるのですが、ロシア統治時代の教会や宮殿と同様に、修復した後しっかり観光資源として活用されているようです。

なお、荘園領主というのは貴族ヒエラルキーではわりと下の方の人々らしく、フランスやドイツの城や宮殿と比べると全体的に建物の規模は小さめです。

ドイツ貴族の暮らしを体験「パルムセ荘園」

タリンから一番近い「パルムセ荘園」は18世紀にドイツ人貴族パーレン家が建てたバロック調邸宅です。一切案内がないので、中に入れるのか不安になりつつも玄関をあけるとすぐチケットを売る受付があったので一安心。

屋敷の中にはバーレン家の方々の肖像画が飾ってあります。何代くらいここに住んでたんでしょうね・・・。

見学は館内は有料、庭だけなら無料です。

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こじんまりしていますが、地下にはワイン倉庫や食堂があってワインテイスティングができたり、庭の池でボート遊びができたりと、様々なアクティビティが用意されています。

館内は薄暗く、中世貴族のコスプレをした人がうろうろしているので(たぶんワインテイスティングの係の人)、すごくそれっぽい雰囲気がありましたね。

YouTubeで、ここが荘園領主の館として使われていた当時の暮らしを再現したビデオを見つけたました。よくできてるなぁ。

敷地内の少し離れたところにレストランもあります。当時食べられていたメニューを再現しているらしく、ドイツっぽいメニューが多いです。じゃがいも、黒パン、ビート(赤カブ)スープ・・・素朴な料理ですがおいしかったです。

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ここはバター作り体験もあるらしいのですが、私たちが行った時はオフシーズンだったためかやっていませんでした。でも、レストランのバターはすごくフレッシュでおいしかったです。ここで作ってるのかな。

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この日は曇っていて寒かったので、屋外をあまり楽しむことができなかったのですが、春~夏にかけては庭園もとても素敵だと思います。自転車を借りて周辺のサイクリングもできるそうです。暖かくなってきたら再訪したいですね~。

邸宅や庭園を散策して池でボートに乗ったり、馬車に乗ったり、ワインをテイスティングしたり・・・。タリン旧市街とはまた違った中世の雰囲気が楽しめる、タリンの隠れた名所でした。宿泊もできるのですが、ロマンティックな雰囲気を生かしてカップル向けの1泊二日パッケージ(邸宅内見学、朝食夕食付)等も用意されています。

ウェブサイトはこちらです。ほんとうにおすすめなので、アクセスはちょっと悪いですが是非訪れてみて下さい。

残りの二つの荘園についてはまた書こうと思います!

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