エストニアのスタートアップシーンに触れる一日

まだまだ日本での認知度が高いとは言えないエストニア。知っている人がいたとしても、タリンといったらフォトジェニックな旧市街、エストニアといったら力士の把瑠都?といった感じのことが多いような気がします。

でも、世界的に見ると、エストニアとその首都タリンの名が知られるようになってきたのは、エストニアの電子政府、そしてエストニア発のスタートアップといった側面からの注目が高まってきたことも大きいと言えるでしょう。

今週は、そんなエストニアのスタートアップシーンに触れることのできる貴重な機会がありました!

加速するエストニアのスタートアップシーン

2017年のHorizon 2020 competitionでは、ヨーロッパで最もイノベイティブな首都としてフランスのパリについで2位に選ばれたエストニアの首都タリン。スタートアップシーンが盛り上がっている都市としてメディアに登場することも多くなってきました。

2017年国際税制競争力ランキングでは1位に選ばれるといった税制面でのメリットに加え、オンラインで最速18分で会社設立が可能、そして押印どころかペンによるサインも必要ない電子署名のようなビジネスのスピード、効率性アップに貢献する電子政府(e-ガバメント)の取り組み等もこのようなスタートアップシーンの盛り上がりに貢献しているのかもしれません。

そんなエストニア発のスタートアップの提供するサービスは、意識していなくても意外と日本でも使われています。

一番の有名どころはインターネット電話のskype。現在はマイクロソフトに売却されていますが、最初にSkypeが生まれたのはタリンでした。

格安海外送金サービスのTransfer wise(こちら)も日本人に広く使われ始めています。普通に銀行から海外送金すると手数料高いですからね・・・。この送金サービスは留学やワーホリの方々にも好評のようです。

他にも、機械学習を応用した言語学習サービスLingvist (こちら)が、TOEICなどの日本で一般的な語学試験にも対応して英語学習プログラムを提供していたりと、多種多様なエストニア発スタートアップがイノベイティブで便利なサービスを日本を含む世界各国に提供しています。

2017年からは、ついにスタートアップビザが導入されたエストニア。EU外からエストニアに来てスタートアップを立ち上げたい人、エストニアのスタートアップで働きたい人、すでに設立されたスタートアップの拠点をエストニアに移したい人にさらに良い環境が整えられてきています。

もっと詳しくエストニアのスタートアップについて知りたい人は、政府主導のスタートアップ支援機関、スタートアップエストニアのウェブサイトを覗いてみて下さい(こちら)。分野ごとにスタートアップの検索ができるデータベース等、様々な情報が提供されています。

エストニアのスタートアップシーンに触れた一日

さて、そんなエストニアのスタートアップシーン。メディアへの露出が増えるにしたがって、興味を持ってくれる日本人訪問者の方も増えつつあります。

今週はエストニア人のコーディネーターとの協力のもと、日本人の方々とエストニアのスタートアップシーンを訪問する機会がありました。

案内してくれるジョージと待ち合わせた後、最初の訪問先LEXITのオフィスに向かいます。こちらでもう一人のコーディネーター、ヤーナと合流。

会社の売買の仲介プラットフォームを開発するこちらの会社では、日本への出張から帰ってきたばかりのCPOで共同設立者のデニスがプレゼンテーションをしてくれました。

その後、ビットコイン売買のプラットフォームを開発するPAXFULを訪問した後、最後にすでに国際的に展開しており、エストニアで最も成功したスタートアップのひとつと言われているPipeDriveのオフィスを訪問しました。

日本語でのサービス提供が始まったばかりのPipeDriveは、セールスパーソン向けのソフトウェア開発をてがけています。顧客やセールス状況のマネジメントをより行いやすくするこのサービスは、現在150か国近くに顧客がおり、2016年にはBest Mobile App Award 2016を受賞しています。Amazon等の世界的に有名な企業も顧客だとのこと。

多様性を強みとする企業として有名な同社では、社内公用語は完全に英語。働いている人々も多様な国籍でした。20か国以上のバックグラウンドを持つ社員がいるそうです。

この日は会えませんでしたがわんこもいるみたい・・・。


一階はリビングルームみたいになっていたのですが、誰かのお子さん?もそこでくつろいでいました・・・オーストラリアでもそうだったのですが、職場に子供を連れてくるのって、エストニアでもけっこう普通なんですね。タリンのコワーキングスペースでもお子さんが来ているのを見かけたことがあります。

社内は会社には見えなくて、おしゃれな家のよう。ワーキングスペースのそばにはハンモックが吊るされ、フォンブースは間接照明でカフェのような雰囲気です。テラスまであって、夏の穏やかな気候の時期にはテラスでくつろぐこともできるそうです。

多様なバックグラウンド・国籍を持つ社員がチームとして結束するPipeDrive。社員のみんなの名前が”Awesome(素晴らしく)&Talented(才能ある) People(人々)”と壁に飾られていました。

ヤーナに社内を一通り案内してもらった後、ジョージがe-residencyについて、電子政府について、概要を説明してくれて終了です。


こんな感じの全部で3時間の訪問でしたが、あっという間でした!

オーガナイザーのジョージとヤーナ。2人ともエストニアのスタートアップシーンに長く関わっているそうです。

今回は訪問者の興味のある分野にあわせたカスタマイズしてくれたプランでしたが、なんとなくスタートアップの雰囲気を感じてみたい、といった訪問にもうまく対応してプランをアレンジしてくれるそうです。

興味のある方はこちらからご連絡ください(内容、人数に応じて1人30ユーロ/3時間)。

ツアーは基本的に英語ですが、英語あるいはエストニア語⇔日本語の通訳アレンジも可能です(追加料金が必要になります)。

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