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女性が海外に引っ越すときにかなりの確率で浮上する「美容院どうしよう問題」。
パリやロンドンのような大都市なら日本人経営の美容室があるのでそんなに問題ないかもしれませんが、アジア人の少ないタリンのような街ではアジア人の髪質を上手に扱えて、日本で多く行われているデジタルパーマ等の施術ができる美容室はなかなか見つかりません。
まず、欧米系の人の髪はアジア人に比べるとかなり柔らかく、どちらかというとボリューミーに見せたい人の方が多いようなので、日本のように軽く見せるために髪を梳くという技術は、得意な美容師さんがあまりいないようです。
私は、基本的に海外に長期滞在する予定がある時は、日本であらかじめ長持ちする髪型にしてもらって、あまり美容室に行かないようにしていたのですが、タリンに引っ越して数か月、日本で出発直前にしたカラーリングの根本がかなり黒さが目立つようになってきました。
次に日本に帰るのは当分先の予定・・・あきらめてこちらで美容室探しをすることに。
エストニア タリンの美容室事情
タリンには2016年現在日本人の美容師がいるサロンはありません(私が知っている限り)。比較的近くにある大きな都市であるヘルシンキにもいない様子。これは現地の美容師さんで何とかしてくれる人を探すしかありません。
中国系、韓国系の美容師さんならアジア人の髪質慣れしているはずですが、タリンは中国、韓国系の美容室もない状態。こちらで長く暮らしている同年代の日本人女性の知り合いもまだいない今、どこがいいのかまったく情報がなく、とりあえず、ネットで英語が通じそうなサロンを探してみることにしました。
そして英語のサイトをたまたま見つけた「OK salon」というお店に行ってみることに決定。フェリーDターミナルの近くにあるネイルサロンやスパを兼ねたお店です。
このサロンはホームページが完全英語対応ですし、レビューを読んだところ美容師さんも英語が問題なく話せるようなので、第一回はここに挑戦してみることにしました。
メニューにあるのは、カットと、毛先カット、シャンプー&ブロー、ヘアセット、ブレイズ、ヘアアレンジ、カラー、パーマ、縮毛矯正、各種ヘアトリートメント。私は日本では数か月おきにデジパをかけていたのですが、やはりタリンでは難しいみたいです・・・。
今はまだパーマも残っていますし、下手に切ってまとまらなくなるよりは、このまま伸ばしてしまおうと今回はとりあえずカラーだけに。
少し時間のあった日に、場所の確認がてら、直接サロンまで行って受付のお姉さんに翌日朝の予約を取ってもらいました。夫も同じ日にカットで予約したのですが、どうもその日は美容師さんが一人しかいないようで、一緒に来ることはできず、彼は私の後の時間にスケジュールしてもらいました。
エストニア タリンの美容室でカラーリング
さて、予約当日。日本だと美容室に行く日はすごく楽しみな日なのですが、今回は楽しみ半分、不安半分・・。
予約時間ぴったりにサロンに着くと、担当の美容師さんが受付のところで対応してくれました。30代くらいのスタイリッシュな女性です。
ここの美容室がそうなのか、ヨーロッパでそういうところが多いのかわかりませんが、アシスタントさんはいなくて、担当美容師さんがカラーからシャンプー、トリートメント、ブローまで全て担当するようです。
席につくと、日本でカラーをする時のように色見本を持ってきてカウンセリングをしてくれます。なんだか奇抜な色が多いですが、普通にブラウンとかアッシュもあります。
「どんな感じにしますか?」と聞かれたので、「根元の色に合わせて全部黒くして下さい」とお願いしました。もう何年間も明るめの髪色にしていましたが、日本での担当美容師さん曰く、黄色っぽさが出やすい髪質(アジア人に多いらしいです)なので、こちらでカラーを入れて黄色みが目立つ茶髪になったら嫌だな・・・と、もう黒髪にしてしまうことにしました。
今、日本もですが、こちらでもオンブレとかバレイヤージュのようなグラデーションやメッシュで動きをつけたカラーが流行っているので(下の写真のような)、「そういうのしなくていいんですか?」と聞かれましたが、メンテが大変そうなのでお願いしませんでした。
黒髪だと自然な感じでこういう立体的なカラーリングをするのは難しそうですしね。
黒染めも暖色系と寒色系の黒からカラーを選べるのですが、寒色系の黒は少しブルーがかっていて、ビジュアル系っぽかったので、ナチュラルに見える暖色系の黒でお願いしました。
施術にかかった時間は全部で二時間くらい。雑誌がロシア語しかなかったのでちょっと退屈で、後半はずっとkindleで本を読んでいました。美容師さんも、一切世間話しませんでしたね。これは、他のお客さんとスタッフを見ていてもそうだったので、言語の問題というよりは、エストニア人の特徴「あまりおしゃべりな人がいない」からかもしれません。
至れり尽くせりな日本の美容室と比べると、雑誌を変えてもらったり、飲み物がいろいろ出てきたりということもなく、テキパキと一連のプロセスをこなしていくような感じでした(ブロー後にコーヒーかお茶は提供されます)。
出来上がりは、むらなく綺麗に真っ黒になりました(元の髪色は明るい茶色です)。ブローは日本だと動きをつけるような仕上がりにすることが多いと思うのですが、こちらはもっとスッとした仕上がりに。
トリートメントもしてもらったのですが、やっぱり髪が傷んだ感があり、パーマが少し取れてしまいました。これは日本とヨーロッパで薬剤が違ったりもあると思うので仕方ないのかもしれませんが。
お値段はカラーとトリートメント、シャンプーブローで40ユーロくらい、夫のカットは20ユーロくらいでしたね。日本と比較するとだいぶ格安感がありますが、これはタリンの中では高いのか安いのかよくわかりません。
もっとも、全体的にはOK salon、しっかりムラなく色も入りましたし、接客もテキパキしており、悪くなかったです!お店もすっきりとしていていい雰囲気でした。
ただ、タリンの他のサロンに行ってないのでまだわかりませんが、全体的にはシャンプー含め、やっぱり日本で通っていた美容室が恋しいですね~。夫も欧米人ながら、日本の美容室(同じ美容師さんに切ってもらっていました)の方が仕上がりが気に入っていたようで、次の日本帰国時にいつもの美容師さんに切ってもらえるのを楽しみにしています。
以上、タリンでの初美容室体験でした。タリン、ヘルシンキ在住の日本人女性の方、良い美容室をご存知でしたら、是非教えて下さい!