フランスとエストニアに関する雑感 by 夫



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最近、フランス人の夫はエストニアをフランスと比較してどう思っているのか、なんで移住しようと思ったのかという質問をいただきました。

私たちは結婚4年くらいになりますが、最初の2年ほどは東京に住んでいて、その後タリンに引っ越してきています。大学の学部卒まではお互い日本とフランス、私はその後シドニーにも少し住み、夫はマルタにも住んでいた時期もあります。そして2年少し前から、日本人とフランス人という2人とも外国人の夫婦でエストニアの首都タリンで暮らしているわけですが、エストニアに住んでみよう案はわたし発だったので、何で移住しようと思ったかという点は「妻が言い出して、別にマイナス材料もなかったから。」とのことです。

実際に住んでからはかなりタリン住まいを気に入った様子の夫。なので、一つ目の質問のエストニアはフランスと比較してどう?というのを夫に投げてみました。

※彼は自分でもフランス人の中では少数派だと自認しているので、下記のコメントはフランス人一般的な意見ではありません(フランス人はどっちかというと自国びいきの人が多いイメージ)。あくまでも主観、一個人の感想で、事実の確認はしてません。

>エストニアとフランスの物価について

エストニアのがだいぶ安いと思うよ。フランス、特にパリは物価がかなり高い。

外食は、ケバブみたいなストリートフードはタリンもフランスも同じような価格だけど、良いレストランはフランスはすごく高いね。家賃もタリンのがかなり安いけど、フランスの地方都市とは最近同じくらいになってきてるかもね。交通費はもちろんタリンのが安い、というか市民は無料だし。

食材も基本的にはタリンの方が安いけど、オーガニックフードはフランスの方が種類が多いし安いね。

全体的にいうと、フランス、特にパリに住むならタリンの2.5倍くらいの生活費が必要だと思う。あとフランスは税金も高いよ。

>エストニアとフランスの治安について

タリンの方が感覚的には安全かな。フランスでは常にスリに気をつけなけなければいけないし、女性や外国人の場合、路上での言葉のハラスメント(注:野次など)を受けることも少なくない。暴力事件も多いし、テロもしょっちゅう起きてるしね。

もちろんエリアにもよるけど、フランスの危ないエリアは本当に危険だよ。

※パリ郊外の危険と言われるエリア「サン・ドニ」のパリのテロ事件後の様子 ↓

注:タリンとパリの犯罪率は調査の仕方によってどっちが上か変わるのですが、タリンの犯罪率はロシア系のマフィアによるドラッグや人身売買の影響が大きいようなので、通常の生活の中での体感的な安全(スリ、暴言、喧嘩、テロなどの無差別殺人などを身近に感じるかどうか)に関してはタリンの方が安全と感じやすいところがあるのかもしれません

>エストニアとフランスの街並みについて

タリンの旧市街はヨーロッパの中でもかなり景観に優れていると思うよ。でも、フランスは街全体が美しいし(注:タリン旧市街は徒歩20分程度で端から端まで歩ける非常に小さなエリアにすぎません。)、より多様な景観、街並みがあるのが特徴だと思う。自分は景観とか気にしないから、考えたことなかったけど。

フランスに前回帰った時。パリ・モンマルトル(たぶん) ↓

 

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>エストニアとフランスの観光について

う~ん、観光地という意味ではフランスはすごいよね。世界遺産が多いし(注:44個あります)、ビーチも山も国内にあるしね。いろいろな楽しみ方ができるよね。

※フランスのイタリア国境近くの雪山とカンヌのビーチ ↓

郷土料理も地域によってかなり違うから、旅先によっていろんな料理を食べれるし。

エストニアは、小さいからしょうがないんだけど、そういう意味では幅広さに欠けるところがあるかも。

>エストニアとフランスの国民性について

フランス人はおしゃべりで文句が多いね(注:これは「問題を発見するのが得意」という表現で多くのフランス人が自分でも認めている国民性です)。

暴力的でデモばっかりやっている点は、価値観を共有できないね。個人的にはそんなに不満があるなら、他の国に引っ越せばいいのにと思う。自分はフランスの税金の高さと公共サービスの質がみあってないところが不満だからエストニアに住もうと思ってるとこるあるし。フランス人のキャラクターで良いと思えるのは、食べ物に対してこだわるところかな。

注:パリの最近の暴徒化したデモ(反ガソリン税値上げ) ↓

エストニア人は、まじめで日本人と共通するところがあると思う。仕事をしっかりするイメージだね。人によっては態度が冷たくて怖いと感じることもあるけど、プラグマティック(実利的な)なところが好きだね。

エストニアとフランスの社会福祉について

よくわからないけど。フランスはイメージ先行してるよね。僕の友達も最近子供が生まれたけど、エストニアと比べたら育休に伴う金銭的なサポートは少ないような気がする(注:エストニアでは育休中、子供が生まれる前の所得と同額が国から保障される。上限は国の平均所得の3倍:4000ユーロ近くになる。フランスは数百ユーロ程度らしい)。

あ、フランスはナニー(ヌヌーと呼ばれ、フランスでは一般的です。夫とその弟も主にナニーに育てられたそうです)を雇う場合の国の補助はわりと手厚いね。友達のパートナーは産後3カ月でフルタイムで職場復帰してるけど、それはナニーのサポートがあってこそだよね。

生活保護的なものに関してはよく知らないけど、フランスはちゃんと審査しないで支給しすぎてる感じがするんだけど…。

高齢者・障がい者福祉についてはちょっとわかんないな。

エストニアとフランスの教育について

フランスの公教育は基本無料だけど、公立の普通の高等教育機関はそんなにクォリティ高いイメージはないね。グランゼコール(注:フランス独自のエリート養成校)は、難関でフランス国内のエリートが集まるけど、どっちかというと、フランス国内の大企業や政治分野とかの幹部候補養成コースになるよね。国際的に有名な高等教育機関はそんなに数多くないと思う。

エストニアの高等教育機関についてはよく知らない。

小学校~中学校までに関しては教えてる内容、そんなにどこの国でも変わらないと思ってるし、だったらフランスと比べた場合、学生の英語力に定評のあるエストニアの学校がいいかなーと思うけど。

フランスや日本のいわゆる難関校受験準備校みたいなのはエストニアだとないかもしれないけど、子供が大きくなってから(娘はゼロ歳児なので18年くらい先)、大学どこの国で行くかわからないし、行かないで起業するかもしれないし、大学がそもそも今みたいな形でまだ存在するのかわからないし、今の段階で将来のために、ここの幼稚園や小学校に行かせたい!みたいなのは関心がないかな。本人が行きたいならサポートするけど。

エストニアとフランスの生活全般について

エストニアは電子化されてて、とにかくいろいろ便利。民間サービスも日本ほどじゃないけど、悪くないよね。フランスは公的サービスも民間サービスも質が悪いからなぁ。あ、レストランのサービスは、レベルの高いところに行けばフランスの方がいいね。

エストニアは気候的(冬が長くて暗い)にヨーロッパでは人気ないけど、自分はインドア派(趣味:筋トレ)だから気にならないかな。


適当に語ってもらったのでとりとめがなくなりましたが、以上のような感じだそうです。

どこの国が住みやすいか、というのは価値観に大きく影響されるので難しいですね~。どの国も一長一短があり、お金をかければ解決する問題もありますが、治安や気候、国民性、街並みといったそれでも変えづらい部分もあります。

あまり共通点がないような気もするうちの夫婦は、ライフプランに関して意見が合わないこともたびたびありますが、少なくとも居住国に関しては好みが一致していて、もめなくて良かったな~と思いました!

 

2件のコメント

  1. YOKO様、
    Tere!Bonjour!
    以前、インスタグラムの方で質問させていただいた、エストニアに移住希望の者です。
    今回、このような形で記事にしていただいたこと、なんと感謝を申し上げればいいかわからないほどです。感謝でいっぱいで恐縮です。

    日本では北欧観光のガイドブックのページの片隅に載るなど少しずつ有名になってきているエストニアですが、日本の友人などから「なぜエストニア?」「それって国なの?」と聞かれることがすごく多かったのです。
    それどころか、フランスやドイツなどで同じヨーロッパ人からも「なぜ?」と聞かれてしまい、 「え、エストニアいいのに!!」と憤慨(?)しながらも、ふと、そして猛烈に、YOKO様の旦那様はフランスという観光や文化、歴史の大国出身でありながらも何故エストニアなのか、と気になってしまい、質問してしまいました。

    YOKO様の書いてくださった記事、お気に入り登録して何度も読み返したいと思います。
    本当に、本当に、こんな一個人の疑問を取り上げて記事にしてくださって、どうもありがとうございました。

    1. 丁寧なコメントをいただき、こちらこそありがとうございます!
      こんなおおざっぱな投稿ですみません。何かよくわからない点があればいつでもまたコメントください。

      うちの旦那さんも私がエストニア引っ越そうかと言い出すまで、エストニアのことほぼ知らなかったです。
      旧ソ連圏の国というのは、ぜんぶひとくくりでマイナスのイメージを持ってみられることも多いですし、実際他の旧ソ連諸国は西・北ヨーロッパ諸国と比較してどうしても汚職や経済的な問題が目立ちますから、エストニアに住みたいっていうと、ヨーロッパの人から「なぜ?」って言われてしまうんでしょうね。

      もっとも旦那さんがもともと日本好きで日本によく来てた時も「なぜ?」ってフランス人から言われてたみたいなので(アジアひとくくりで大気汚染&人権侵害のひどい貧しい国みたいなイメージをもっているヨーロッパの人は少なくありません)、彼はもともと我が道を行くタイプということなんでしょう。

      たしかにフランスは観光大国、農業大国、文化的にも政治的にも国際的に名が知れている国ではありますが、それと自分たちが住みやすい、働きやすいと感じるかどうかってそんなに関係ないですし、たまたま私たち夫婦の場合はふたりの好みにエストニアがはまったって感じですね~。もう結婚相手の国に必ずしも住まなければいけない時代でもなくなってきてますし、比較検討して好きに移動したいという点でも私たちは価値観が一致していて、全然ゆかりのないエストニアに落ち着きました。

      ご質問の回答になっていればなによりです!まだまだ寒い日が続きますが、Mina armastan Eestitさんのエストニア滞在が実り多いものでありますように!

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